先日、渋谷にある陳家私菜へ行ってきました。新作料理のお披露目会ということでお誘い頂きました。

こちらはお得な価格で本格中華が楽しめるチェーン店。オーナーの陳さんはメディアでも多数取り上げられたり、イベントに出店しては売り上げNo.1を記録したり、中華業界では有名な方です。
実は以前にも食事をご一緒したことがあります。そのとき、
「本当の美味しい中国料理を伝えたいんですよ」
と涙ながらに語っていて、やっていることは豪快なのに、人として繊細で純粋な方なんだなと感じました。
料理の解説でテーブルまで来てくれましたので声だけでも。
寧波といえば海鮮料理!ということで魚が多数登場。途中から参加して料理の解説をあまり確認できていないのですが、山椒に埋もれたこちらの魚料理が好きでした。

油に大量の唐辛子と白身魚が浸っているのですが、見た目とは裏腹にサッパリ!菜種油を使用して軽くしているらしい。なるほど。もやしが柔らかい白身魚との対比としてよい食感。

↑麻婆豆腐に目がいってしまうと思いますが、奥にある麺。これはレギュラーメニューのようですが、一番美味しかった!陳さんも自信があるようで「こういうシンプルなところでお店の実力がわかる」と。
さっぱり塩味なのですが、口の中に広がる奥深い味わい。淡白さとは違い、旨味が拡がる。美味しい!!
僕がこちらのお店が好きなのは、紹興酒もこだわっているところです。これも陳さんが自ら味を見に行って決めているらしく。加飯酒(みなさんにとってお馴染みタイプ)の10年でも、甘味がしっかりあって日本人が飲みやすい味わい!善醸型もあります。これは貴醸酒と同じように、仕込み水に紹興酒を用いるという紹興酒。今回は飲みませんでしたが、このタイプを甕で飲めるのは日本でこちらだけでしょう。ボトルでは古越龍山のものが流通しています。



紹興酒をわざわざ現地で味を見る、という方は、日本の中華業界にはほぼいません。貴重な存在です。
広い店内は平日にも関わらずわいわいと賑わっていました。すごい!こういうこだわりが人を集めるのだろうなと思います。またプライベートで紹興酒を飲みに行きたいです。