紹興酒入門

黄酒(紹興酒)の書籍を解読①『中国の酒』大谷彰著〜黄酒について〜

紹興酒など黄酒や白酒について書かれた日本の書籍は数えるほどしかありません。これが日本で中国酒に謎が多い原因のひとつともいえます。

ここでは僕が持っている中国酒に関する本を一緒に読み解いていきながら黄酒や白酒について学んでいけたらと思います。

少し古い書籍なので今、変わっている部分があるかもしれません。それはわかり次第訂正したいと思います。

まずはこちらの本を使っていきます。

黄酒についてまとめ

黄酒について書かれているのはP.90〜。

書かれていることはまとめるとこんなことですね。

黄酒は数千年という中国最古の歴史がある
・飲料用以外にも優れた調味料として愛されている
・世界最古の農業文献「斉民要術」に麹の造り方や酒造法が書かれている
・1400年前に詳細に書かれているなんてすごい!
・酒造りは過重労働として一般の労働者によってなされた
・1949年中華人民共和国成立前は生産量が極度に低下。しかし国家成立後、共産党、政府の指導により急激に増大
・冬仕込みの習慣からの脱却
代用原料での製造成功
・黄酒は大きく4つに分類
①紹興酒、仂紹興酒
産地:紹興、江蘇、江西
②山東黄酒、大連黄酒、山西黄酒
産地:山東、河北、遼寧、山西、陝西、四川、貴州
③福建黄酒
産地:福建
※産地は福建省南部。北方は紹興酒、仂紹興酒に分類できる。
南部は紅麹を使用し、特徴が明らかに異なる。
④広東糯米酒
産地:広東省および福建省南部。みりんのようなお酒。

個人的な見解や疑問

黄酒の始まりは定かではないけどいくつかの文献で最古というのは言われている。これは間違いないのだろうと思う。

国の手動により、生産量が伸びたという点。これは国民の需要ありきではないところがポイントかなと思う。
主導によって上手く需要が喚起できていれば、黄酒は今よりももっと盛り上がっていたに違いない。

代用原料の使用については詳細は書かれていない。どんな原料を用いたのか?

4つの分類についてはかなりざっくりな印象。ただ、自分も飲んだことのないエリアのものが多数あるのでこんな各地に黄酒があるということ自体がとても興味深い。

広東糯米酒と黄酒の違いが不明瞭。透明のお酒のことだろうか?桂林に行った際に米酒を飲んだ。ふくよかな味わいで、白酒よりも大変飲みやすい風味。この酒のことなのかなと少しよぎったが、あれは確か蒸留酒なので、また違うお酒があるのだろう。

疑問は引き続き追っていくとして、次回は紹興酒の部分を読み解いていきます。