干杯!donです。
昨日、紹興酒最大手メーカー「古越龍山(こえつりゅうざん)」の東京事務所にて勉強会が開催されたのでお店の営業前に行ってきました。
今回のテーマは「紹興酒のテイスティング」について。
どのような点に注意しながら紹興酒の味を評価するのか、現地テイスターさんから直接ご指導頂くというもの。
日本では紹興酒のテイスティングについての情報がほとんどない中で、本場の紹興酒メーカーから直接ご教授いただけるなんて!非常に貴重な機会であります!
事務所には紹興酒が数本用意され、ZOOMでテイスターの方と繋いでもらって、資料を見ながらの勉強となりました。
いや〜〜〜〜
すっごい楽しかった!
学んだ内容は紹興酒専門家資格のテキストに落とし込んでいきます。八-Hachi-でもわかりやすい形としてまとめたいと思っておりますが、現時点で個人的に「へぇ!」と思ったことをまとめてみますね。
- 紹興酒は4つの観点からテイスティングを行う
- 合計100点満点としそれぞれの項目で点数付けをする
- 本物の紹興酒は澱ができやすい
- カラメルは着色と光沢を出すため使用。味に影響はほぼない。
- ノンカラメルは熟成するほど酒色が濃くなる
- カラメル入りは熟成するほど酒色が淡くなる
- 最初はグラスを回さずに揮発しやすい成分を嗅ぐ
- 2回目は紹興酒の内面に隠れた成分を感じ取る
- テイスティングするときは温度帯・量・順番に注意
- 商品ごとの特徴とおすすめする客層について
→❶色❷香り❸味わい❹風格
↑赤字にした部分ですが、準備されていた紹興酒をそれぞれ解説していただいたのです。それが面白かったですね!
例えば、古越龍山の金龍(5年)と銀龍(3年)。一般的な紹興酒の認識は「熟成年数が長い方がまろやか」と思いますよね。
でも、違うんです。
この紹興酒銘柄に関しては、5年物がドライに作られて、3年物がやや甘口に作られています。
もっと具体的に説明すると、この二つの紹興酒は共に加飯酒ですが糖分含有量が若干違うのです。
- 古越龍山金龍(5年)の糖分含有量 30g / 1L
- 古越龍山銀龍(3年)の糖分含有量 35g / 1L
紹興酒は酸味や苦味など6つの味わいバランスが重要です。その中で、甘味がしっかりあった方が飲みやすくはなります。
ですので、初めて紹興酒を飲む方なら銀龍がおすすめ、飲み慣れた方ですっきり楽しみたい方は金龍がおすすめ、と言えますね。
糖分っていう名称が消費者にとってプラスになるのかちょっと疑問なのですが・・・データを数値化することで理解しやすくなるし、酒選びもしやすくなるので、表現を変えるなどして明記した方がいいなぁと思いました。
そしてこういう情報こそ、中華料理店など販売側が知るべきものだなぁと痛感。サービス担当としてはおすすめしやすくなりますよね。
僕はお店に行かねばならない時間となったので、最後までいることはできませんでしたが、非常に有意義な時間でした。
主催された夏さん、林さん、お疲れ様でした!ありがとうございました!