干杯!中国酒探究家のdonです。
日本国内で飲める紹興酒をレポート!19本目は「夏之酒(なつのさけ)」です。
「紹興酒気になるけど何を買っていいかわからない・・・」という方はぜひご参考ください!
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執筆者紹介 don(門倉郷史)
日本初の中国酒ガイドブック「黄酒入門」著者。赤坂・六本木・銀座にある中国郷土料理店で約9年勤務し、黄酒専門店責任者も兼任。2020年に独立し現在は黄酒専門WEB「八-Hachi-」やYouTubeなどで中国酒情報を発信中。代々木上原の中華料理店にも在籍。
Contents
紹興酒『夏之酒』の詳細情報やメーカーについて紹介!
夏之酒の原料やアルコール度数、酒蔵の情報をまとめてみました!
酒DATA
- 原料:もち米、麦曲、鉴湖水
- 度数:16.5度
- 型:半干型
酒蔵:紹興良根生物科技有限公司
農業をメインとして事業展開する「株式会社天成」が、中国に設立した法人。循環型農業に取り組み、上質なもち米栽培に成功。紹興酒最大手の古越龍山などと手を組み、紹興酒の新時代を築くべく奮闘中。
紹興酒「夏之酒」の風味やおすすめの飲み方
ドライでキュッとした酸味が特徴の紹興酒「夏之酒」。色や味をレポートしてみました!
概要
今までの伝統製法を覆し、紹興酒におけるテロワールという概念を築く礎となる一本。
紹興で農業を営んでいた夏氏が「紹興酒を変えよう!」と日本で有機栽培を学習。その後、故郷の紹興で発酵竹粉を活用するなど土壌造りから改良。在来品種でもある上質な糯米「紹糯9714」を栽培し、麹に使用する小麦も上質なものを選別しています。
伝統的な紹興酒メーカーの力を借りながら、これまで伝統製法として常識だった「ブレンド」「カラメルの添加」を廃止。紹興の酒造りに最適な水質、そして改良された上質な原料の風味がダイレクトに楽しめる革命的な紹興酒といえます。
2018年に仕込み、2021年に瓶詰め。現在も毎年新たな紹興酒を醸造し続けています。
色
クリアな黄金色。
香り
麦、米、バニラ、オイリーなど。
樽、木、ナッツのような香ばしさもあり。
味わい
キュッと強めの酸味の裏には逞しい旨味があり、余韻がしっかりと感じられる。
こんな人におすすめ!
初心者 「紹興酒はじめて!」 |
★☆☆☆☆ |
---|---|
中級者 「お店に行ったら飲む!」 |
★★★☆☆ |
上級者 「家でも結構飲むよ!」 |
★★★★★ |
おすすめの飲み方
常温 | ★★★★★ |
---|---|
冷酒 | ★★★★☆ |
ロック | ★★☆☆☆ |
燗 | ★★★☆☆ |
ソーダ割 | ★☆☆☆☆ |
味わい六味ステータス
甘 | ★★☆☆☆ |
---|---|
渋 | ★★★☆☆ |
辣 | ★★★★☆ |
苦 | ★★★☆☆ |
鮮 | ★★★★☆ |
酸 | ★★★★☆ |
夏之酒の購入場所
ソムリエ協会の副会長が運営している「君嶋屋」にて購入可能。
「直接お店に行けない・・・」
そんな方は僕にご相談ください。
https://kimijimaya.co.jp/
まとめ
こだわりの原料・製法によって革新的な味わい。「スッキリでドライな紹興酒を楽しみたい!」そんな方にぜひおすすめしたい一本です。