干杯!中国酒探究家のdonです。
昨日は紹興酒テキストのMTがあり、日比谷へ行きました。
内容についてはまた別途まとめようかなと思うのですが、今回はその後に勉強のため飲みに行ったシェリーについて書こうと思います。
執筆者紹介 don(門倉郷史)
日本初の中国酒ガイドブック「黄酒入門」著者。赤坂・六本木・銀座にある中国郷土料理店で約9年勤務し、黄酒専門店責任者も兼任。2020年に独立し現在は黄酒専門WEB「八-Hachi-」やYouTubeなどで中国酒情報を発信中。代々木上原の中華料理店にも在籍。
紹興酒やその他の黄酒をお出ししていると、こう言われることがたまにあります。
「なんかシェリーみたいだね!」
というわけでいつも気になっているお酒、シェリー。以前にもシェリー専門店へは行ったことがあるのですが、改めて今回は銀座「しぇりークラブ」へお邪魔しました。
お店は路地裏にあります。階段を上がっていくと2階は販売店、3階がバーレストランのような形になっています。
夕方の早い時間でまだお客さんは1人のみ。
カウンターで早速メニューを見ますが、品数が多すぎて全くよくわからない(笑)初めて黄酒を飲むお客さんもこんな感じなんだなぁと痛感しました。
とりあえずメニューに「1杯目に迷ったらこれ!」と書いてあったこちらを注文。
ヴィクトリア
スッキリとした辛口タイプ。香りはオイリーな感じもある。白ワイン風だけど酸味は強くない。旨味も控えめで非常にシャープ。
お通しでオリーブとドライトマトが登場!他にはオムレツ(名前忘れた)とマンチェゴを注文。マンチェゴはスペインで親しまれている羊のミルクでできたチーズです。そんなに臭みはなく、しっとりと落ち着いた酸味を感じます。
2杯目からは店員さんのお任せにしました。お手上げです(笑)最初からこうすれば良かった。
ロスアルコス
熟成香とナッツ感。爽やかな酸味。色は紹興酒。味はキュッと引き締まった酸味が特徴。
シェリーを飲んでみて紹興酒と共通する色や風味を感じつつも、シェリーの方がシュッとスマートというか、ストレートに通過していく感じ。紹興酒の方が複雑な味わいだなと思います。
酸の質感、旨味の膨らみ方、このあたりに違いを感じました。Twitterで教えていただいたところによると、シェリーは酒石酸が味のポイントのひとつとのこと。紹興酒は乳酸やアミノ酸ですね。
さて、次。無くなるのが早い(笑)
クエスタ オロロソ
強めの樽香。フローラルさがありつつ軽やか。ややフルーティさもあり。後味がスッキリ。心地よいキレ。口に入れたときも酸っぱいだけではなくて旨味がしっかりある。
店員さんはシェリーのドライタイプを軽いものから重いものへと選んでくれていました。
周りにお客さんもぽつりぽつり増えてきて、カウンターが賑やかに!みな、お一人様。常連さんばかりのようでした。
あと2杯ぐらい飲みたいな〜と。このとき既にシェリー沼の入り口にどうやらどっぷり浸かってしまっていたようです。。。
このあとの写真が撮れていなくて、不覚。何かのアモンティリャードをいただき、最後は甘口のイザベラ。
イザベラ
甘口でありながら軽やかなのでスイスイ飲めてしまう。甜型好きとしてはたまらない!
いや〜〜〜楽しかった!
シェリーはさまざまなタイプがあって色や味のバリエーションが幅広く、面白い!もっとシェリーについて知ることでさらに楽しさが深まりそうです。
味はもちろんのこと、黄酒の提案方法や伝え方も参考になる部分があって、いい勉強になりましたね。今夜はお店なので早速生かしていきます!ありがとうございました!
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