干杯!中国酒探究家のdonです。
日本国内で飲んだ紹興酒レポート9本目は「台湾紹興酒8年」です。
紹興酒と名乗りながらも現代の紹興酒とは全く異なる風味、独自の個性が楽しめる台湾紹興酒。
情報をまとめていきます。
▼前回はこちら
執筆者紹介 don(門倉郷史)
日本初の中国酒ガイドブック「黄酒入門」著者。赤坂・六本木・銀座にある中国郷土料理店で約9年勤務し、黄酒専門店責任者も兼任。2020年に独立し現在は黄酒専門WEB「八-Hachi-」やYouTubeなどで中国酒情報を発信中。代々木上原の中華料理店にも在籍。
▼台湾紹興酒のおつまみに! |
Contents
紹興酒マイリストとは?
日本で飲める黄酒(紹興酒)の全酒制覇をめざして、日本国内で買える黄酒を自ら購入し、レポートしていきます。
中国酒にご興味のあるみなさんのお酒選びのご参考になれば幸いです。
飲んだ人紹介
中華郷土料理店勤務9年。EC限定の黄酒専門店運営4年。現在、中国酒の魅力を伝えながら人と繋がるYouTubeチャンネル「高円寺のバビロン」運営。
元々嫌いだった紹興酒でしたが、味見している内に虜に。今では一人でぶらりと紹興酒を飲みながら晩ご飯を食べるのが楽しみ!日本酒のスクールに通いながら酒を科学的に学び中です。
台湾紹興酒8年の購入場所
新大久保「華僑服務社」店頭にて購入。
こちらは通販サイト。
https://www.kakyo.asia/html/company.html
今回飲んだ紹興酒『台湾紹興酒8年』
酒DATA
・原料:もち米、曲(蓬莱米・小麦)
・度数:16度
・型:??
記載なし。僕の感想は「干型」
酒蔵紹介「TTL(臺灣菸酒股份有限公司)」
TTLは、台湾のさまざまな酒工場を管理しているグループ会社です。黄酒を生産しているのは、「埔里酒廠」。
1917年に設立された当初は、「埔里製酒株式會社」として民間の酒工場でした。
その後、日本の統治時代に「台灣總督府專賣局埔里出張所」にて「埔里酒工廠」として属し、清酒や糯米酒などを製造していました。
日本が敗戦した後の1945年〜54年には、埔里の愛蘭天然泉水を使用した紹興酒の製造に成功。
その後、白酒の製造や、「狀元紅」「女兒紅」などさまざまな黄酒ブランドを生み出しながら、今日まで発展してきました。
https://liquor.ttl.com.tw/index.asp?over18=YES
呑んで勝手に独り言!紹興酒の味をレポート
台湾紹興酒8年のアルコール度数は16度と、紹興酒と比較してもやや高め。紹興酒との大きな違いは、麹の使い方。米麹と麦麹を一緒に用いる点です。
果たして台湾紹興酒8年の味や香りは、どのようなお酒なのでしょうか?感想をまとめてみました!
▼お酒のあとはお茶でまったり。 |
台湾紹興酒8年の色
綺麗で透明度の高い褐色。やや濃いめ。
台湾紹興酒8年の香り
麦のような香りが強烈。焦げた香ばしい香りも。紹興酒にあるナッツ感が後からほのかに感じられる。
台湾紹興酒8年の味わい
口に含むと、甘苦い独特な風味が広がる。ドライで後から酸味がたち、喉を熱くする。余韻は長く、喉元過ぎたあと、さらに風味が広がる。
紹興酒として初めてこれを飲んだ人は、勘違いしてしまうかも。これは、はっきりいって玄人向け。
台湾紹興酒8年おすすめの飲み方
台湾紹興酒が麦麦してるのでソーダ割りしたらビールっぽくなるのかなテスト。本物と飲み比べ
近いがやっぱりコクが違う!酒を割っているのと原液とじゃ仕方ない。薄くした中国ビールみたいな感じ。でも個性が強いので炭酸割り、良いかも◎
こんな人におすすめ!
◎初心者「紹興酒飲んだことありません!」
○中級者「お店に行ったら飲むよ!」
△上級者「家でも結構飲むよ!」◀︎ココ!
おすすめの飲み方
常温 ★★★☆☆
冷酒 —–※未試
ロック ★★★★☆※未試
燗 —–※未試
ソーダ割 ★★★★★
飲んだ紹興酒の味わい
甘 ★☆☆☆☆
渋 ★★★★★
辣 ★★★★★
苦 ★★★★★
鮮 ★★★☆☆
酸 ★☆☆☆☆
(2024/09/17 07:05:17時点 楽天市場調べ-詳細)