日本で飲んだ紹興酒レポート5本目は「醉美玉液20年(ズイメイ)」です。
またどこでも見たことのない紹興酒と出会ってしまいました・・・そして、これは非常に飲みやすい!!
日本では珍しい善醸型の紹興酒です。しかも20年物。やや甘口ですが後味爽快でとても美味しいので見かけたら買いですね!
まとめます。
▼前回のレポートはこちら
紹興酒マイリストとは?
日本で飲める黄酒はかなり限られます。全酒制覇をめざして、日本国内で買える黄酒を自ら購入し、レポートしていきます。中国酒にご興味のあるみなさんのお酒選びのご参考になれば幸いです。
飲んだ人紹介
中華郷土料理店勤務9年。途中から黄酒のEC専門店運営も兼任。元々嫌いだった紹興酒は味見している内に虜に。今では一人でぶらりと紹興酒を飲みながら晩ご飯を食べるのが楽しみ!日本酒のスクールに通いながら酒を科学的に学び中です。
購入場所
上野のアメ横にある中華食材店「海羽」にて購入。紹興酒だけでなく白酒も品揃え豊富です。あまり見かけない銘柄も多々あります。
今回の紹興酒『醉美玉液(ズイメイユーイエ)20年』
酒DATA
・原料:鑒湖水、もち米、小麦、カラメル色素
・度数:14度
・型:半甜型(やや甘口)
酒蔵紹介「浙江圣塔绍兴酒有限公司」
1960年創立。鑒湖水系東部、東湖風景区の近くにあります。紹興酒メーカーの中でもトップ10に入る主要企業で、日本国内で”紹興黄酒”の商標登録を取得した15メーカーの内のひとつです。
呑んで勝手に独り言!紹興酒の味をレポート
これは驚いた。。
まるで完熟した蜜柑を食べているみたい。ほどよい酸味が甘味にうまくブレーキをかけてくれる。紹興酒無理でもこのお酒は飲めるという人は多そう。非常に飲みやすいです。僕の好きな東湖という紹興酒があるのですが系統だてるならそれ。さらにコクが加わった感じです。
丸味のある甘味は20年という熟成に着目されそうですが、これは酒の造りによるものが大きいです。紹興酒の中でも「善醸酒」といって、仕込み水に紹興酒を用いて醸造するタイプ。日本酒でいう貴醸酒ですね。善醸酒というのは本来はもっと甘味たっぷりなのですが、この酒は見事にそこに振り切らず、ほどよい酸味で口当たりと後味の爽快感が、いい。
日本酒でもすごくフルーティな、カプロン酸全開みたいなものがあると思いますがその延長線上にある紹興酒だと思います。ただ、口の中にじっとりくるのはやっぱりカラメルと熟成のせいなのかな。
せっかく美味しいのにこれを安売りするから、何か添加してるんじゃないか、とか勘ぐってしまうというのは、愚痴かな。ほんと、大事にしてほしいです。
酒なので好き嫌いは当然あると思いますが紹興酒の概念を覆す位置にはいると思います。あまりの飲みやすさにすぐなくなりそう。これはリピしてもいいな。
おすすめのターゲット
◎初心者「紹興酒飲んだことありません!」
◎中級者「お店に行ったら飲むよ!」
○上級者「家でも結構飲むよ!」
おすすめの飲み方
常温 ★★★★☆
冷酒 —–※未試
ロック —–※未試
燗 —–※未試
紹興酒の味わい
甘 ★★★★★
渋 ★☆☆☆☆
辣 ★☆☆☆☆
苦 ★☆☆☆☆
鮮 ★★★★☆
酸 ★★★★☆
その他の「紹興酒log.」一覧はこちらです。