干杯!中国酒探究家のdonです。
今回は、紹興酒の度数についてまとめます。
お酒のアルコール度数は種類によって異なります。紹興酒はどのくらいの度数なのか、日本酒やワインと比べながら解説します!
執筆者紹介 don(門倉郷史)
日本初の中国酒ガイドブック「黄酒入門」著者。赤坂・六本木・銀座にある中国郷土料理店「黒猫夜」で約9年勤務し、黄酒専門店責任者も兼任。2020年に独立し現在は黄酒専門WEB「八-Hachi-」やYouTubeなどで中国酒情報を発信中。代々木上原の中華料理店にも在籍。
Contents
アルコール度数とは?紹興酒を理解するために必要な基礎知識を解説

アルコール度数は、酒税法では「アルコール分」と表記され、液体の温度が15度のとき100mlの内で含まれているエチルアルコールの容量をいいます。
エチルアルコールとは
エタノールの別称でアルコールの一種。穀物や果物などの糖質を発酵して造られる。一般的にお酒の世界ではアルコールと呼ばれている。
紹興酒で置き換えると、15度の紹興酒は100mlの内15ml(g)のエチルアルコールが含まれている、ということになります。
単位は「%」「度」「°」などさまざまありますが、どれも意味は同じです。
紹興酒のアルコール度数は何度?タイプ別に詳しく解説

では、紹興酒のアルコール度数についてまとめます。
紹興酒のアルコール度数は12〜20°で、これは国家基準に基づいた規定があります。
元々紹興酒は4つの種類に分類されています。紹興酒のアルコール度数は各種ごとに細かく定められています。
- 元紅酒(げんこうしゅ)
- 加飯酒(かはんしゅ)
- 善醸酒(ぜんじょうしゅ)
- 香雪酒(こうせつしゅ)
紹興酒にはこのように加飯酒や元紅酒などの種類があり、それぞれアルコール度数が異なります。詳しくは『紹興酒の種類』の記事をご覧ください。

紹興酒のタイプ別アルコール度数一覧
紹興酒4種ごとのアルコール度数やその他の成分をまとめたので、ご参考ください。
糖分 | 15g未満(1リットル中) |
---|---|
酸度 | 4.0-7.0g(1リットル中) |
アルコール度数 | 13.0°〜20.0° |
アミノ酸 | 0.5g以上(1リットル中) |
糖分 | 15.1〜40.0g未満(1リットル中) |
---|---|
酸度 | 4.5-7.5g(1リットル中) |
アルコール度数 | 14.0°〜20.0° |
アミノ酸 | 0.6g以上(1リットル中) |
糖分 | 40.1〜100.0g未満(1リットル中) |
---|---|
酸度 | 5.0-8.0g(1リットル中) |
アルコール度数 | 12.0°〜20.0° |
アミノ酸 | 0.5g以上(1リットル中) |
糖分 | 100.0g以上(1リットル中) |
---|---|
酸度 | 4.0-8.0g(1リットル中) |
アルコール度数 | 15.0°以上 |
アミノ酸 | 0.4g以上(1リットル中) |
日本酒やワインなど他の醸造酒と紹興酒のアルコール度数一覧

お酒は蒸留酒やリキュールなど酒税法によってさまざまな種類に分類されていますが、紹興酒は醸造酒の一種です。
醸造酒とは?
原料の糖分を酵母によってアルコール発酵させた飲料のこと。
醸造酒といえば、日本では日本酒やワインなどさまざまなジャンルが存在します。
では、他の醸造酒のアルコール度数はどの程度なのでしょうか?紹興酒と比較してみましょう。
代表的な醸造酒のアルコール度数は下記の通りです。
日本酒 | 15°〜16° |
---|---|
ワイン | 12°前後 |
ビール | 4〜7° |
マッコリ | 6〜8° |
紹興酒 | 14〜16° |
日本酒は紹興酒と同程度のアルコール度数ですが、これは米を原料として、並行複発酵によってアルコールを生み出しているからだと言えます。
並行複発酵(へいこうふくはっこう)とは?
甕やタンクの中で糖化・アルコール発酵を同時に行っていく高度な技術を要する醸造製法。
アジアに見られる特徴的な造り方で、代表的なお酒としては日本酒や黄酒(紹興酒など)、マッコリなどが挙げられます。
並行複発酵の醸造酒はアルコール度数が高くなる理由
並行複発酵によって生まれる酒は、米などの原料を麹によって糖化し、その糖分を酵母がアルコールとして生成していくことで造られます。
糖分が急増すると酵母の働きは弱くなってしまうため、糖化作業はゆったりと丁重に行われます。このとき、温度の調整・管理も重要なポイントであり、慎重に行われています。
そのため、酵母は緩やかに活発に働くことができ、アルコールも多く生成することができるのです。
紹興酒の飲み方によって変化する?アルコールの感じ方

紹興酒はストレート・熱燗・ロック・割るなどさまざまな飲み方で楽しまれていますが、その飲み方によってもアルコールの感じ方が変わります。
例えば、紹興酒を温めるとアルコールが揮発し、香りは立ちやすくなるものの、飲み口は酸がより際立ちます。
また、ロックにすると氷で薄まってアルコールの刺激は和らぎます。さらに冷たくなることで飲みやすくもなります。
紹興酒の飲み方は日本と中国で異なります。詳しくは「紹興酒が楽しめる飲み方7選」をご覧ください。
「紹興酒は強い?」度数に関するQ&Aでスッキリ解決!
紹興酒と聞くと、「アルコール度数が高そう」「酔いやすいの?」と疑問に思う方も少なくありません。
ここでは、紹興酒のアルコール度数に関するよくある疑問をQ&A形式でわかりやすく解説します。
紹興酒の強さや飲み方、他のお酒との違いについてスッキリ理解できる内容になっていますのでぜひご覧ください。
✅ Q:「紹興酒は白酒(バイジョウ)より強い?」
👉 A:「いいえ。白酒は基本的に50度以上の蒸留酒ですが、紹興酒は醸造酒で14〜16度なので、白酒より強くありません。」
✅ Q:「紹興酒はビールやワインより強い?」
👉 A:「ビール(4〜7度)やワイン(12度前後)よりは強いですが、日本酒と同じくらいの度数です。」
✅ Q:「紹興酒は飲みすぎると悪酔いする?」
👉 A:「紹興酒はアミノ酸が豊富で二日酔いしづらいと言われています。ただお酒は飲み過ぎれば悪酔いします。適量を楽しむのがポイントです。」
✅ Q:「紹興酒のアルコール度数は年数が経つと変わる?」
👉 A:「基本的に変わりませんが、熟成が進むことでまろやかになり、アルコール感が穏やかに感じられることがあります。」
まとめ(参考文献あり)
紹興酒のアルコール度数についておわかりいただけたでしょうか?最後に重要なポイントをまとめます。
- 12〜20度で、種類によって異なる
- 日本に流通する紹興酒は14〜16度が多い/li>
- 日本に流通する一般的な紹興酒は14〜16度程度
- 日本酒とほぼ同じ度数
- 並行複発酵によってアルコール度数が高くなる
- 温度や飲み方でアルコール感が変わる
度数だけでなく、紹興酒の定義や原料、製法などの基礎知識全般をまとめています。紹興酒をもっと楽しみたい方は「紹興酒の基礎知識」をご覧ください。
また、定期的に入門講座を開催しております。一般向けからレストラン向けまで開催可能です。SNSのDMやお問い合わせからお気軽にお問合せください。
※紹興酒の度数についての数値的な情報は、主に以下から引用しております。
地理标志产品 绍兴酒(绍兴黄酒)(GB / T 17946-2008)